学術用語

角度の単位としての度は、円周を360等分した弧の中心に対する角度です。1度をさらに60等分した弧の中心に対する角度は分で、この1分をさらに60等分した弧の中心に対する角度が秒になります。当社の超小型チルトセンサ(TM-2070)は1秒のRepeatabilityを有しております。

国際単位計系(SI)の平面角の単位です。1ラジアンは円の半径の長さに等しい弧に対する中心角の大きさで、57度17分44.8秒となります。
表記の記号はradと記載します。

MTF(Modulation Transfer Function)は、光学系の性能を評価するための指標です。具体的には、光学システム(例えばカメラレンズや望遠鏡など)がどれだけ鮮明で細かい詳細を伝達できるかを示す指標です。
MTFは通常、空間周波数に対するコントラスト伝達関数として定義されます。これは、入力された画像の空間周波数成分が、システムを通過した際にどれだけのコントラストが維持されるかを示します。高いMTF値は、システムが詳細な構造をより良く再現できることを意味し、より鮮明で解像度の高い画像を提供します。
光学業界では、特にカメラやレンズの設計・評価、画像の解像度評価などにMTFが広く使用されています。

収差とは(Aberration)光学系において光を集めたり、像を形成する際に生じる光学的な欠陥や誤差のことを指します。収差は、光学系が理想的な像を正確に形成する能力を低下させる要因となります。

カメラ業界で使用されるOISは、光学手ブレ補正(Optical Image Stabilization)の略称です。これは、カメラの撮影時に生じる手ブレ(カメラの微小な動き)を補正する技術です。

OISは、光学系内にセンサやレンズを配置し、カメラの微小な振動や動きを検出し、それに応じてレンズまたは撮像素子を微調整することで手ブレを抑えます。この技術により、撮影時の揺れや動きによる画像のぼやけや不鮮明さを減少させ、よりクリアでシャープな写真やビデオを撮影することが可能になります。

OISは特に低照度環境や望遠撮影などで有効であり、撮影したい対象に対して安定した画像を提供します。一般的には、カメラのハードウェア側で実装されることが多く、特に望遠レンズや手持ち撮影時に効果が顕著です。

最近のスマートフォンのカメラにもOISが搭載されており、より安定した手持ち撮影が可能になっています。当社ではこのOISの評価に最適なセンサ、高速5次元センサ(MF-5550-0002、MF-5570-0002)を取り扱っております。

スマートフォン業界で使われるVCMは、「Voice Coil Motor」の略称です。これは、フォーカスやズームなどのレンズ操作を行うためのモーターの一種です。

具体的には、VCMはコイルと磁石からなる構造を持ち、電流を流すことでコイルが磁石に引き寄せられたり離れたりすることで、レンズの位置を微調整します。

主にカメラモジュール内で使用され、オートフォーカス(AF)機能の実現やズーム操作の際のレンズの移動を可能にします。

スマートフォンのカメラは非常に薄型でコンパクトなため、VCMが非常に適した選択肢となっています。VCMの利点は、小型化、高速で精密な操作が可能であることです。これにより、スマートフォンカメラは高性能なオートフォーカスやズーム機能を提供することができます。当社ではAF用のVCMの評価に最適な様々な変位チルトセンサをラインナップしております。

スマートフォン業界で使われるSMA(Shape Memory Alloy)は、形状記憶合金のことを指します。具体的には次のような場面で利用されています。

カメラモジュールのオートフォーカス: SMAは小さなスペースで強力な力を発揮できるため、スマートフォンのカメラモジュール内でのオートフォーカス機構に利用されています。これにより、素早く正確なフォーカスの調整が可能になります。

当社ではSMAのオートフォーカス機能の評価に最適な様々な変位チルトセンサをランナップしております。

仕様にかかわる用語

理想直線に対する誤差を表します。例:TM-2070のリニアリティは±0.25%ofF.S.です。F.S.(フルスケール)は±70分なので、140分となります。式に当てはめると±0.25%×140min=±0.35minとなります。つまり測定値=実際の傾き±0.35分(の範囲)の値となります。

測定値にはかならずばらつきが発生いたします。Repeatabilityは静止した状態で測定値がどの程度のばらつきに収まるかの指標となります。
詳細は各製品情報に記載されている条件に準じます。

測定値などがどれだけ細かく分割できるかを示す指標となります。
当社ではRepeatabilityの値を意味します。お客様によっては測定分解能とも呼ばれます。

測定装置そのものが出力可能な最少の単位を指します。
お客様によっては表示分解能とも呼ばれます。

測定値が時間あたり何回出力されるかを表す指標です。
この数が大きいほど時間あたりの出力されるデータ数が多いことになります。